バランスが大切

塾長の松下です。

 

突然ですが、私は大のサッカー好きで(といってもサッカー経験はなく、テレビ観戦のみですが)、特にスペインのバルセロナというクラブをもう20年ほど応援しています。日本とは時差が8時間ほどありますから、ライブで観戦しようとすると夜中の2時や3時になることが多いため、録画観戦することがほとんどですが、年に数試合とても大事な試合のときは、必死で起きて見ています。いつか、スペインに行ってスタジアムで生観戦するのが夢なんです。

 

私にとっては、サッカーを見ているときが生活の中で一番リラックスできるときであり、頭や体を休ませることができるときなのです。いくら好きな仕事だからといって、ずっと問題作成や教育問題について考えたり調べたりしていては頭や体が疲れてしまって、効率が悪くなってしまいます。

 

現在はサッカー観戦ですが、学生時代にはスポーツやゲーム、読書や映画鑑賞など、どの年齢の時でもリフレッシュできるものがありました。特に、高校や大学時には、ファミコンやプレイステーションなどのテレビゲームで暇な時間はずっと遊んでいました。

 

保護者の方から、よく

「ゲームで遊ばせることはよくないのでしょうか?」

「どんな遊びをさせればいいのでしょうか?」という相談を受けます。

私は「無理にゲームをさせる必要はないですが、本人がしたいというのなら、させてあげてもよいと思います。ただし、時期と時間が大切です。」と答えます。

 

ゲームをすることをやめさせたからといって、その分勉強時間が増えるわけでもありません。その時間を、テレビをみたり、インターネットをしたりと別のことに時間を費してしまうからです。つまり「勉強しなければならない」という自覚がないかぎり、「ゲームをするな、テレビを見るな」などと注意しても、勉強時間は変わらないでしょう。しかし、1日2時間以上ゲームをすることによって、子どもの発達や学力にマイナスの影響を及ぼしてまうという実験データがあります。

息抜きでゲームをすることに対しては、マイナスどころか逆に良い影響を与えるのですが、一定の時間を超えてやりすぎてしまうと、マイナスの影響しかありません。あくまでも、ゲームは生活のサブであって、メインになってはいけないのです。「ゲームは子どもの発達によくない」のではなく

「ゲームもバランスを考えてすればよい効果が得られるものなのです」

 

問題は、その時間をどうやって規制するのかということです。テレビゲームの場合はどのくらいの時間遊んでいるのか、だいたいわかりますが、スマホのゲームの場合は、どこでも手軽にできますので、子どもが1日のうちどれくらいの時間スマホで遊んでいるのかを把握できている方はほとんどいないでしょう。2時間以内の子どもの方が圧倒的に少ないのではないでしょうか?

 

外を歩いてみると、多くの人がスマホを見ながら歩いています。電車に乗ればほとんどの人がスマホをさわっています。最近では、信号待ちをしている車の運転手がスマホを見ている姿もよく目にします。

私もスマホでゲームをしますし、外出時には必ずスマホを持っていきますし、あいた時間があれば、ついスマホをさわります。そういう意味ではスマホに依存した生活になっているのかもしれません。

私たち大人でさえ、これほどスマホを利用する時間が多く、依存してしまうのですから、子どもたちがスマホに夢中になってしまうのは当たり前なのです。

 

そこで大事なのが、「時期」なのです。精神的にも成長し、何を優先し何をするべきかを判断できる年齢になれば、何も問題ありません。それどころか、使い方によってはあらゆる面で便利なツールですし、頭を休ませることができる貴重な娯楽品となります。しかし、精神的に幼い子どもが持ってしまうと、そういった判断ができないため、どんどんスマホにのめりこんでいき、スマホ依存になってしまいます。スマホ優先の生活になるため、もちろん勉強時間も減りますし、前述したように、いろんな部分の発達に悪影響を及ぼします。

近年の学力低下がスマホの普及と無関係だとは思えません。

 

「スマホやテレビは害だから禁止」

こういった表現にはとても抵抗があります。

使い方によっては、プラスに作用することがほとんどです。

0か100ではなく、バランスが大切なのです。

たとえば、「21時以降はスマホは親にあずける」などの家庭内でのルールをきちんと作り、しっかりと子どもを管理してあげることが、子どもたちを守ることにつながるのではないでしょうか。

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