サポートするということ②

塾長の松下です。

暑い日が続きますね(◎_◎;)

 

前回の続きです。

 

また別の生徒で、この生徒は中学3年生のときに入塾してくれました。

お母さんからは、「小学校低学年に軽度の発達障害と診断され、小学校の4年生頃までは支援学級に通っていました。中学校に入学してからは通常クラスに通っていましたが、中1の途中から不登校になり、そこから約1年間学校には行けませんでした。しかし、高校に進学したいという想いから、中3になって学校に行き始めたのですが、まったく勉強がわからないのです」というお話がありました。

 

実際に指導してみて驚いたことは、学力が小2か小3程度しかないことでした。高校受験までの1年足らずの期間で、受験できるレベルまで学力を引き上げることはかなり難しいと判断しました。

そこで、本人とお母さんと懇談をしたのですが、本人は「普通科の高校に行きたい」と強く願っていました。「それでも今の学力なら、これからよほど勉強したとしても、合格レベルに達するかどうかわからないよ」と伝えましたが、本人の意志は強かったこともあり、勉強を開始しました。

 

ある程度点数の稼げる計算問題から始めましたが、やはり九九の計算もあやしく、たし算やひき算のひっ算も苦しんでいました。そこで気分転換に、中学生で学習する正と負の数の計算をしてみました。

(+5)+ (-7) や(-4)-(-1)などの計算です。計算のきまりや法則を教えて、いくつかの例題で説明したところ、30分ほどでできるようになりました。

「もしかして、この子は勉強を理解できないのではなく、今まで勉強をさせてもらったことがないため知識がないだけなのではないか」「発達障害という言葉が先走りして、この子本来の能力や性格というものを、きちんと見ようとしていなかったのでは?」という疑問を持ちました。

 

そして、もう一度基礎の基礎からの勉強を開始したのですが、何回か説明することでしっかり理解もできましたし、いろんなことを覚えることもできました。

ただ、結論から言いますと普通科の高校に進学することはできませんでした。

高校受験までの時間があまりにも短かったこと、そしてこれが最も大きい原因なのですが、この時までこの生徒は学校でも家庭でもほとんど勉強したことがなく、勉強を続けるのに必要な集中力や根気強さなどが、身についていなかったのです。

 

続きは次回に。

 

 

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