小学校教育を考えてみる①

現在の小学校教育がどのようなものであるか、その現場はいったいどうなっているか。

それをはっきりわかっているのは、学校の先生、そして通っている小学生とその保護者。

私のような塾講師では、なかなかその実態を知ることは難しいです。

 

私が現在の小学校教育に疑問を持ったのは、いくつか理由があります。

1つ目は、「中学生の学力の低下」です。

全体の学力が低下しているわけではなく、いわゆる二極化が進んでいます。

中学生の勉強を理解するためには、身につけておかなければならない最低限度の小学校での学力。これを身につけていない中学生が増加しています。中学校に入学して初めての試験である1学期中間テストで、すでに1桁の点数やそれに近い点数をとってしまう子どもたちが多くいます。私が塾を始めた約20年前には、考えられないほど、各中学校で学力の低い子どもが増加しています。

 

この原因はいったいどこにあるのでしょうか。

 

1年生の1学期の中間テストというのは、小学校の勉強をそこそこ理解できていて、それなりに授業を聞いていて、試験前に指定された勉強をすれば、ある程度の点数をとれるのです。それがとれないということは、どこかに原因があるのです。

私が指導してきた生徒にも、このような生徒はいました。1学期の中間テストの結果のあまりの悪さに保護者の方々が驚き、あわてて塾を探しに来られるのです。

 

結論は「小学校で身につけるべき最低限度の学力が身についていないこと」です。

どの生徒もまじめに授業を受け、ノートを写し、提出物のプリントや問題集を完成していました。それなのに、点数がとれないのは、中学校の授業を理解できるだけの学力を小学生の間に身につけていないため、「授業を聞いているだけ」「ノートや提出物を写しているだけ」になっているからです。

 

ですから、少しさかのぼって勉強し、つまずいている部分を理解することによって、どの生徒も中学校の授業が理解できるようになるのです。

「勉強ができない子」なんていません。「どこかでつまずいてしまって、そのままにしてしまっている子」がたくさんいるのです。

 

問題は、この「つまずいたことに気づかず、そのまま中学校に入学させていること」なのです。

どうしてこのようなことが起きているのでしょうか?

 

1つ驚いたことは、小学校では、ほぼ毎日宿題を出すのですが、その解答も子どもに渡している学校があるということです。当たり前ですが、そうすると宿題を解答を写すだけで終わってしまう子もでてきますよね。こんな宿題のやり方に何の意味があるのでしょうか? これは、子どもが悪いのではなく、解答を子どもに渡している学校に問題があると思います。

 

宿題にはいろんな意味があります。

まず、授業だけではすべてを理解できないことが多いので、宿題を自分の力で解かせることによって、学力を定着させる目的。

次に、生徒1人1人の理解度を知るため。もちろんそれはテストでもはかれますが、毎日の宿題で判断した方が、より正確にできます。そして、理解度の低い生徒に対しては補習などを行うことで、きめ細かい指導ができます。

 

こういったことは理想であって、学校の先生は激務で、そんな余裕もなく、そして自由に補習なども行うことができない環境になっていることはわかります。だからといってこのままでいいのでしょうか。

本当に子どもたちの将来を考えるのなら、今変わらないといけないと思います。

中途半端な教育をされて困るのは、子どもたちだからです。

 

もっと現状に危機感を持ち、現場の声をまとめる場所をつくり、真剣に考えていかなければいけない問題だと思います。

 

続きは後日にします。